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“ベルヴィル・ランデブー”

“Belleville Rendez Vous”
独特の雰囲気はなかなか良かった。嫌いではない。
タイトル曲は結構はまる。歌詞も悪くない。
セリフ無しで必要な情報を最小限の表現で伝えてゆく感じはなかなか心地よかった。シャンピオンが自転車を手にするまでの描写とか、もうぎりぎりの細切れだが、成立している。
コメディのセンスは、好きな部類だがもっとあっても良かったような気がする。自動車のタイヤ修理のシーンは秀逸だったなぁ。まずヒントが提示され、なんとなく予想がつくのだが、一番見たい部分を巧妙に隠しながらオチをひっぱる。
多くの人から好評を得たという老三姉妹のステージのシーンは、まあ、普通に見たら楽しいのかもしれないけど、ST○MP(意味無し伏字)を舞台で見たことある人には、別に、ふぅん、って感じだろう。てか、ぜんぜんSTOMP未満だし。アニメーションなのだから、実世界を越えて欲しかった。冒頭のフレッドアステアくらいやってくれなきゃ。

思い返してみると、実は一番最後の「これで終わりだよ」のシーンが、なかなか巧妙だ。シャンピオンのトレーニングになぜ同じ速度で母がついてこれるのかとか、誘拐とか、手榴弾とか、ナンセンスな要素の数々が、実は意外と、ああ、なるほどね、って。

え、まだわからない?じゃあ解説しよう。以下、映画を見た人もしくは見る気のない人向け。
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笑いの大学

最近、映画版が封切られ(る|た)らしいが、家で舞台版を鑑賞。三谷幸喜の傑作である。
うーん、傑作だった。感動的なシーンになお詰め込まれる笑いと、それを支えるシナリオの完成度。
映画も見ようかなぁ。。。

LIGNE DE FUITE

原題は仏語。LIGNEはline、FUITEは逃げてゆく、段々と消えてゆくという意味。そして英題ならびに日本公演の題は、”Vanishing Point”。これは簡単なクイズですな。なぜ線のはずが点と訳されたのでしょうか? “LIGNE DE FUITE” でひとまとまりの意味を持っているわけです。
フィリップジャンティ・カンパニーの公演を見に行った。手品関係の諸先輩方がお勧めとのことで。夢の中のような世界、と聞いてはいたが、なるほど奇妙で理不尽な世界もそう思えば味わい深い。でも僕は似た方向で比べるなら「水と油」のほうが洗練されてて好きだなぁ。

案の定、帰り道では手品関係の知り合いに3人も出会った。つくづく、手品界は狭い。

ジーザス・クライスト・スーパースター

劇団四季3回目。エルサレム版とジャポネスク版があるらしく、今日見たのはジャポ版。

それぞれの曲が非常に個性的で独立性が高く完結しているのに、舞台上でストーリーにあわせてツギハギ状に使われているのが気になる、、とか思ってたら、同行の碧団長がそのわけを教えてくれました。なるほどね。曲は日本風にアレンジされていたが、中途半端感。こここそ!という場面でピアノだったりしてがっかりしたり。舞台奥の使い方はかなり好み。動くの好きだし、「使いまわす」とか、そういうのが好きなんだなきっと。

四季

森博嗣の四部作を読了。何者ですか。どこまでも天才。大きすぎて、視界に収まらない。真賀田四季もだけど、森博嗣がね。

My Belle

東放学園高等専修学校。テレビや舞台で活躍したい人たちのための専門学校である。そこにいる知り合いが演劇の舞台をやるというので見てきた。学園祭かなにかだったみたいで、学校中がお祭気分を発散していた。

全長30cm超のプロ仕様のビデオカメラ3基がまわっているとか、照明音響機器がいちいち本格的だとか、まあそんなことは、羨ましいというより、そうであって欲しい。本気でその世界に入りたい若者たちがこれだけたくさん集まっているのだから。十分な環境が提供されてしかるべきだ。

校舎内の廊下に、「ワープロ検定1級」なんていう写真が額に飾られていたりして、ちょっと謎だった。なんだろう。作家コースとかかな。

廊下ですれ違う生徒たちに「お疲れ様です!」とか言われる。一度や二度ではない。なんだろう。関係者に見えるのかな。しめしめ。

SOMA一人芝居

以前僕が出演した「ひとりしばいナイト」主催者のSOMAさんによる一人芝居公演。人格の切り替わる速さが実に鮮やか。一人芝居ならではの表現もギャグも、ユニークで面白かったです。

平和の森

平和の森というタップダンスのパフォーマンスグループのライブを見てきた。タップ3人にベースとピアノとヴォーカル。ダンサー3人はそれぞれ個性的で、ヴォーカルの軽妙なトークも良好。良い素材が適切に調理された贅沢な味わい。しかもそれを目の前で見られるというのはやっぱり気分が良い。

リーダーは小柄な女性であったが、やはりさすがリーダー、これだけの才能を寄せ集める吸引力を感じる。たまにマイクを受け取っては、簡単な挨拶や昔話をぽつぽつと語る。溢れるほどに楽しげなリズムの向こう側に、彼女が辿ってきた数々のエピソードが垣間見える。

イノセンス

悪くはないけどね。映像に命かけましたって感じ。綺麗だったし、未知の映像表現がたくさんありました。ストーリー展開はちょっといただけない。SFの設定も感心しない。コンピュータに関する知識と未来像が生半可なのが見え見えで。あと、セリフね。無駄に芝居がかってて、僕の好みに合わない。見終ってから、「あ、ピーターパンにしとけば良かった」と、思ったりした。

圧倒的であることの衝撃

別冊宝島で森博嗣特集が出ていた。そういえば森博嗣を長らく読んでいなかったっけ。ぱらぱらと立ち読み。

「言葉を選ぶときに一番気をつけることは?」対する彼の返答を読んだとき、背筋がぞわっとして、ひとまず本を閉じて、天井を仰いで、そのまま10秒。ああ、天才だ、この人は。

そうだ、もっと上を見ないと。久しぶりにそう思った。

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