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静岡大道芸フェスティバル

いちおう静岡県民になったことだし、一度くらい行かねばなるまい。どちらかというと、いままで一度も行った事がなかったのがおかしい。
というわけで、珍しく上京を断念して週末の一日を費やした。パフォーマンスは非常に楽しめたし、しばらく会っていなかった先輩諸氏と出会うことも出来たりで、とても有意義な一日となった。
以下、各パフォーマごとに感想。 続きを読む

容疑者 室井慎次

陸上部出身という設定の田中麗奈が、結構いいシーンでランニングフォームがメタメタなのが受けた。

僕は「踊る」シリーズは基本的にどれも好きなのだが、この作品はちょっとシリアスすぎるかな、と。まあ、たまにはこういうのを書きたかったのでしょう。悪くは無いです。

チャーリーとチョコレート工場

気に入ったのはWonkaと工場の最初の部屋。気に入らないのは無駄に教育的指導な部分(まあ、本気で教育する気は無いのだろうけど)と、憎らしいキャラクタ達。
見所は工場だが、最初の部屋が一番素敵で、中盤以降のメカの表現はむしろ甘い、と感じた。最初の部屋の発想の自由さと比較して、ビーカーやフラスコに色水が入った描写はあまりにも典型的ではないか?
単なる悪役とか単なる憎まれ役とかどうも好きになれない。そういうキャラクタが登場する作品自体嫌いになってしまう。すべての登場人物は魅力的であるべき、というのが僕の持論でして。
ラストの家族愛の流れもぜんぜん心に響かない。多分手を抜いたのだろうと思う。

おもしろいところはたくさんあるし、Wonkaが最高なので、まあ見て損ではないけども、もう一度見たいというほどではないです。でした。

White Review “狼”

舞台を見てきた。
漫才のようでもあり、芝居のようでもあり、ミュージカルのようでもあり、そのどれとも違う自由で型破りな舞台だったが、役者と演出家の実力がホンモノなので安心して見ていられる。

僕も、そんな役者になりたい。不特定多数の人間にHappyとSurpriseを提供できる人間でありたい。これがどうやら、僕の根本の欲求の1つのようだ。
彼らのレベルを目指すのはおこがましいが、僕なりのやりかたで、細々と努力はしている。会社か舞台かなんていう究極の決断をしなくたって、両方やればよいのだ。ただ1つのことに打ち込むには、人生は長すぎる。(あれ、なんだか昨日博品館で見た舞台のセリフみたいになってきた。)

Short Short Film Festival

たまたま知人から情報を入手して、これは面白そうだということで上京スケジュール組み込み。
六本木シネマでの深夜上映とかは、限られた東京時間(ウソ。明らかに来過ぎだが。。)の生かし方としては素敵。

わりに面白かったのは韓国PV上映。知らない人も多い気がするので、上映に先立ってトークしてくれた内容をここに書いてしまえ。
そもそも一番初めのPV(プロモーションビデオ)は、マイケルジャクソンの「スリラー」ということである。新曲にイメージ映像をつけてバンバン放映するというスタイルはいまや日本でもおなじみだ。そんな中、韓国のPVが数年前から変わり始めた。長さが、もとの曲の2倍も3倍もあるのである。単に曲に合わせる、という枠を超え、ちょっとした短編映画のなかにその曲が使われる、というスタイルに移行してしまったようなのだ。そんなわけで、ショートショートフィルムフェスタのプログラムの1つとして、韓国PVが組み込まれることになった。
とまあ、こういうような、「向こうの常識こっちの非常識」みたいな知識はちょっと面白い。

もとい。冬のソナタに象徴されるワンパターンなストーリィ展開は爆笑寸前だったりするが、最後の2作品くらいは普通に楽しめた。いかにも気鋭の新監督という雰囲気だが、画面への引き込み方がうまい、とか思った。

翌日は昼に原宿でもう1プログラム。
噂のベルナル君は、いまいち盛り上がらなかった。眠さの限界でストーリーが追えてないという仮説もある。同年代の男性の外人が二人出てくると区別がつきません。汗。
浜松戻ってから、最近はまっているミシェル・ゴンドリー作品集の中に、比較的似た雰囲気の短編を見つけた。僕はこっちのほうが断然好きだなぁ。

追跡

Net(a)動画コレクタの友人から、コレクションを分けてもらった。
その中に入っていた作品の1つに思い切りハマり、毎日のように繰り返し鑑賞している。
ネットがこれだけ普及した現代、追跡は容易だ。英語の歌詞が含まれていたので聞き取って検索。すぐに、Chemical Brothersの”Let Forever Be”という曲であることがわかり、さらに、映像の作家の名前はミシェル・ゴンドリー Michel Gondry で、ビョークのPVもいくつか手がけていることまでわかってしまう。
僕が最初に見たのと同じ動画はOfficialに公開されているのでご覧になってみてください。ミシェルゴンドリーの他の作品も見たが、いまのところこれがベスト。希望としては、もっと高画質で見たい。
誰か持ってませんか?

Russian Pianism

ニコライ・カプースチンにはまりつつある今日この頃。(本も音楽も、薦められれば何でも聞くし、自分からはあまり探さない自分。)
そもそも僕にKapを吹き込んだのは、大学の研究室の後輩なのであるが、今日は、彼に招待券をもらって、こぢんまりとしたコンサート会場へ彼の演奏を聴きに出かけたのである。はるばる浜松から原宿へ。
題して、「ロシアンピアニズムの未来」。ヨーロッパにおけるコンポーザピアニスト(作曲家兼演奏家)の時代はLisztで終わり、隔離されたロシアで細々と生きながらえたらしい。という背景はそれなりに面白いが、そんなことはさておいて超絶技巧のオンパレードです。これはもはやジャグリングの領域だ。運指を見て楽しむ。どの作曲家の作品も、現代音楽ほどcaothicではなく、クラシックほどformalではない心地よい領域に収まっている。でもやっぱりKapは最高。ブルーノートが最高。(知った風な単語を使ってるけど基本的に音楽には疎い)
その後はなぜか打ち上げにも参加させてもらい、出演者諸氏のピアノヲタクトークを楽しむ。僕の知らないことばかり。でも面白い。
折角だからということでちょびっとだけ手品とかしちゃって(最近客に飢えている)名刺も数枚“印刷”してみたり(読んでますか~?)。

ピアノねぇ。。。そういえば我が家にはアップライトピアノがあった。姉が弾いてたので僕はちっとも練習しませんでした。昔から人の真似が嫌いだったのでしょう、きっと。よく覚えてないけど。

移動の法則

マイム系コンテンポラリダンスユニット「水と油」の公演。相変わらずの独特なユーモアと美しいモーション。哲学。ミステリィ。モダニズムへのからかいとか授業風景の抽象化とか。

大好き。

ハウルの動く城

先月27日に続いて2回目の鑑賞。宮崎ワールドの「表現」は、回を重ねるごとに直接的になっているような気がする。宮崎氏が、今の時代に必要な映画というものを突き詰めた結果なのだろうか。僕はどちらかというとあまり直接的な描写は好まないが、それはきっと宮崎氏も同じように感じているだろう。そんな葛藤が垣間見られるような、階層の深い作品であるように思われた。

カルシファがとても可愛かったです。
ハウルがとってもかっこよかったです。
登場シーンは笑えた。「コテコテ」というか。王道まっしぐらみたいな。
キムタク悪くないけど、お風呂事件で怒ってるシーンはどう見ても絵と音声が合ってないよね。

“博士の愛した数式”

読み出しがいきなり感動的だった。そう感じる人は多くないかもしれないが、少なくとも僕にとっては。これはもう、間違いなく僕の好みの類の作品だ。本屋でふと目について、ちょっと覗いてみるだけのつもりが、3時間で立ち読みきってしまった。
博士の、つぼを押さえた魅力が心地よく。純粋なルート君の生き方も気持ちよい。野球をもっと知っていたら、さらに楽しめたかもしれないけれど。

僕は”博士”と違って飽きっぽいので、ほかの事に熱中しているとすっかり押入れに放り込んでしまうが、そう、僕もかつて、数字と数学を愛し、素数にときめく少年だった。
exp(πi)+1=0 はかの有名なオイラーの公式。僕が出会ったのは、たしか中学3年のころだったろうか。まだ対数がよくわからなかったが、虚数の謎を追い求める矢先で出会った。
衝撃的に美しかった。

そういえば、数学志向を書いたのは、もう2年前か。

帰り道、いろんな言葉を頭の中でひっくり返しながら夜道を歩いた。家に着くまでの13分間で、作品が一つできた。
「飛び魚 背びれも恋しい 木漏れ日背負う人」
なかなかロマンチックで良くない?

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