そもそも、学園祭というイベントが好きだ。徒歩5分のところに真新しい大学があって、しかも芸術系とくれば俄然期待。
年に一度、否、当人たちにしてみれば一生に数度しかない発表の場、という刹那に、しばしば結晶化したエネルギィを垣間見る。たとえ技術的に幼くても、魂を削って生み出されたモノというのは、なんとなくそれが伝わってくるものだ。作品であっても、演技であっても。
たまたま東京の友人即興役者のなおたん(男)が浜松に寄るというので一緒に行って来た。時間があまり無い中で無計画に歩き回ったのでいろいろと見損ねたものはあるかもしれないが、見た中で印象に残ったものを。
** 「赤い靴」自作絵本。押し付けがましくない暖かさが心地よかった。きっと読む機会はないと思うのでストーリーを書いてしまえ。小さな女の子が、母親と出かけた先で赤い靴を忘れてきてしまう。赤い靴は別の人に拾われ、売られ、捨てられ、流されて、長い旅を経て、ある日ついに、持ち主の女の子のもとへとたどり着いた。赤い靴は喜んだが、少女はもう大きくなっていて、まさか自分の靴だとは覚えていないようだった。けれど少女はその靴を水の流れから拾い上げ、暖かい地面の上に揃えて置いた。靴は、嬉しかった。。。。と。そんな話。ほんとは綺麗な絵がちゃんとついてるんですよ。
** トンボ1000体
数だけで勝負しようとする作品は基本的に嫌いだが、まあ、綺麗だったので仕方が無い。
**書道部
以前、日芸大書道科の卒業展覧会を見たことがあったが、そのときの印象と比べると微笑ましい感じ。(失礼。)でも、象形文字みたいにアレンジした作品があってそれが面白かった。
**ザ・ベストテン
という形式のバンドライヴイベント。アナウンサが本格的で驚いた。バックに流れる映像が馬鹿馬鹿しくてけっこう笑った。
**社会人聴講生親睦会
絵や書道や彫刻等など雑多な作品群が展示された教室。レベルの高さに圧倒された。タダモノではない。オトナになってからわざわざ芸術大学に入学するくらいだからそれなりの方々なのであろうが。。。
サリー(でいいのか?)の着付けコーナがあって、面白がってなおたんと二人で着せてもらって王冠かぶって写真を撮ってもらった。小さな女の子が「本物の王様みたーい!」と言ってくれたが、それは多分王様像が狂っているので訂正してあげたいところだ。
**技術造形
ちゃぶ台から導線が出てスピーカに繋がっている。「心行くまでひっくり返してください」と看板。ゆっくり傾けていくと、ドンガラガチャーン!今日、最高に笑った作品だった。
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