Trick with BLOG: written by Kuboon.

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これもなんの工夫も無しにベランダから撮っただけ

Tue
3
Aug '10

「借り暮らしのアリエッテ」感想

ネタばれ無しで。

世界観はとても良かった。
スケール感の表現は良くできていたし、液体の表現には特に気を使っていたようで、面白かった。

ハルさんが悪役すぎるのが残念だ。悪役に魅力があるのは大事なこと。クシャナもエボシ御前も魅力的だった。ムスカはチョイ悪だけどな。

オープニングの引き込み、エンディングの爽快感に物足りなさを感じる。例えば「千と千尋」なんて、オープニングタイトルが出るまでの流れでもう泣きそうだった。これは監督の力量の差か。

ラストシーンの「指の質感」への指摘は内田樹氏に同意。

あとあれだ、劇場で洗濯バサミの髪留めを配るといいんじゃないかと思った。

Mon
18
Jan '10

「マイマイ新子と千年の魔法」大した事件も無く、悪者もおらず、でも確実にじわっとくる。そういう映画が好き。

http://www.mai-mai.jp/ ラピュタ阿佐ヶ谷にて。

映画を見て涙が出ることは、僕はほとんど無い。
別れや再会、死のシーンではまず泣かない。

でも、この映画はちょろ泣きした。
軽く細やかで、確実にじわっとくる。

ジャグリングの極意で、「簡単な技は難しそうに、難しい技は簡単そうに見せる」というのがあって、通じるものがあるかも。
別れや死のような、そもそもが重たいシーンは努めて軽く流し、さして大事件でも無い、なんでも無い場面の、小さな小さな感情の起伏を、丁寧に丁寧に描く。

そういう映画が、僕は好きみたいだ。

2 Comments »

  1. Tweets that mention Trick with BLOG :: Blog Archive » 「マイマイ新子と千年の魔法」大した事件も無く、悪者もおらず、でも確実にじわっとくる。そういう映画が好き。 -- Topsy.com Says:

    [...] This post was mentioned on Twitter by てらおん, Ohkubo KOHEI. Ohkubo KOHEI said: New blog post: 「マイマイ新子と千年の魔法」大した事件も無く、悪者もおらず、でも確実にじわっとくる。そういう映画が映画が好き。 http://blog.trick-with.net/2010/01/18/maimai-shinko/ [...]

  2. dolphin Says:

    この文章、ぐっときました!小さなことを大切にできる人って素敵です。
    これまたラピュタで見ているところが素敵ですね。

Thu
9
Apr '09

舞台「夜は短し歩けよ乙女」

新大久保の東京グローブ座にて。
劇場へ入った瞬間の感触は、とても良い。
大きな月、薄暗い町並み、遠い喧騒。

春夏秋冬の全4章のうち、舞台化に耐えうるのは3章、学園祭編のみであろうと思われたので、3章のみの上演かもしれない、と踏んでいたのだが、きっちり春から始まった。

春夏はしかし、「やっつけ」の感あり。ストーリーを伝えることに精一杯で、原作にあった醍醐味はそこには無い。舞台化は困難と予想していたにせよ、それを差し引いても「やっつけ」感は残る。

休憩を挟んで、学園祭編。
やはりここからが本番であった。
見たかったものをきっちり見せてくれて、大いに楽しめた。
このシーンで劇中劇を始める「乙女」の豹変振りは、小説では味わえなかったものであった。

そして冬。
まあ、こんなもんかな。

本当は秋をやりたかったけど冬をはずすわけには行かず、となれば春夏もやらざるを得ない、ということだったかもしれない。

役者について。
乙女。可愛い。笑。だがしかし時たまアイドルめいた挙動を示すので残念に思った。徹底した純朴さが求められる。
先輩。いささか力みすぎではないか。内に秘めた熱い思いに反した淡々とした語り口が面白みなのに、それがあまりうまくない。
天狗。でか!と最初思ったが、見慣れるとなかなか良い。
羽貫さん。ばっちし。どんぴしゃ。
李白。面白すぎる。持って行き過ぎ。
委員長。せっかく舞台なら、こういうのを見たいよね。見所。
少年。可愛いんだけど、ちょっと女の子過ぎるなあ。惜しい。

まあそんなところで。

Mon
10
Nov '08

「おくりびと」

有楽町ピカデリーにて。
まったく無駄の無い構成に、コメディも感動も綺麗に盛り込まれて、文句無しの最高傑作。
大きな事件が起きることなく、日常的な風景の中で場面を拾い上げてゆく作りがとても上品。
その上、どの役者も素晴らしかった。
「儀式」というとどうも空虚で無意味なイメージがあるのだが、山﨑努、本木雅弘、両氏の尋常ではない深みある演技は、その意義を語るのに十分だった。

女優としての広末涼子をものすごく久しぶりに見た。
彼女がデビューした頃はまだ、アイドルという言葉は「一人」を意味していたように思う。
広末涼子がアイドルだった時、アイドルは広末涼子しかいなかった。
面識など無いし、イベント等でも生で見たことは無いのだけど、同い年なことも手伝ってか(今調べたら、誕生日は僕と6日違い)彼女がまだ活躍しているということをとても嬉しく感じた。

Sun
12
Oct '08

ZED

シルク・ドゥ・ソレイユのショーは、ラスベガスでMystere, O, Ka, Zumanityを見ているが、国内では初めて。実はビッグトップには一度も行ったことがない。

綱渡りだとか空中ブランコのような曲芸の凄さは、正直言ってそろそろ見慣れてきてしまっている。定かでないが、実際、Mystereと比べると技術的には見劣りしたように思う。
そんな中でも僕の視線を引きつけるのは、どちらかというと静かで正確な挙動だった。
人間離れした幾何学的な動きと速度。
ロボットに対しては柔らかい人間的な動きを要求するくせに、人間に対してはロボットのような無機質な動きを追い求める。へんなの。

特設劇場ならではのダイナミックな場面展開には全身を震わされた。
ちょうど先週、母校の後輩たちの発表会の演出の為に頭を悩ませていた僕にとって、ZEDの舞台演出のスケールと鋭さは、圧倒的な才能の差を見せ付けられたようで、爽快な悔しさを感じた。

完成度ってなんだろう。
完璧な動きとタイミング、というのがあったとして、95%も達成していれば普通は満足してしまうところを、彼らは99.99%をこなし、なおも満足しない。
この、9の数に圧倒されるのだ、と感じる。

Tue
19
Aug '08

スカイ・クロラ

諸般の事情で2度見た。後悔はしていない。

この作品を、押井守作品としてみる客と、森博嗣作品として見る客と、比率はどれくらいなのだろう。
もちろん僕にとっては、森博嗣作品に他ならない。

原作を読んだのは何年前だろうか。
よく覚えていない。図書館で借りて読んだので、手元に本は無い。

企業が戦争を請け負う、という未来。
なんというナンセンス!なのに、ぞっとするリアリティ。
ロジカルで冷たい世界観。

映画の方は、「恋愛映画」というジャンルにカテゴライズされていた。
別に悪くは無い。
とても独特で純粋で美しい恋愛だと思った。
どちらかというと悲劇だけれど、淡々と静かで、深くゆっくりと沈んでゆく。

そうだな、今の僕が、女の子に名前をつける立場だったら、「スイト」って名づけてしまうかもしれない。

3 Comments »

  1. こまーち Says:

    くぼーんの場合、読みよりもどういう字をあてるのかの方が気になる( ´-`) スイトっていうか、菊池凛子が(ry
    ぁー、オイラももう一度見に行きたいー。

  2. Kuboon Says:

    名前とか、懲りすぎると負けますね。

    書き忘れたが、原作の笹倉の天才っぷりが大好きだったので、そこが映画版で描かれてなかったのが唯一残念。

  3. こまーち Says:

    ホント、くぼんの一言には毎回感涙するほどな。極めて正論。時には面白みもないほどだけど、いつだってくぼんの解答以上の解答に出会ったことがない。くっそぅ。
    「恋愛映画というジャンルに(ry」にも、思うところはあれど反論できなかった。

    オイラも笹倉節は大好きだったなぁ。映画見てるときはそこまで重点置いてなかったけど…。
    映像化するとどうしても作者の意図とか演出の節々が歪曲されるよな。押井ワールドも大好きだから何とも言えないけれど、確かに残念。

    どうでもいいが、飛行機の挙動の描写をイメージできなかった人たちには、とりあえず映画を見るか、あるいはエースコンバットだな。とかね。
    「エルロン左、フラップ・ダウン、エレベータ・アップ。左に離脱。」とか、フツーはわからん。
    低速から最大加速、LR同時押しでハイGターン、だぜ。みたいな。
    わかる人にはわかるんだけどね。活字だけで、あれほどに空を翔る様をまざまざと描く森博嗣。それを理解する予備知識も重要だな。
    ジェットエンジンではなく、プロペラでプッシャを描くあたりもまた。逆回転のプロペラエンジンとかないのかなー。とかいろいろ考えたりして。
    …でもプロペラが正回転と逆回転2組の3枚羽なんだな。散花。トルクを利用した挙動とか、本当に実現するんだろうか?とかいろいろ。
    ぁー、今週末もう一度見てこよう。独り、ガチで。

Sun
15
Jun '08

「マジックアワー」見てきた

六本木TOHOシネマ。25:55開始の回。
レイトショーで見たのは失敗だった。せっかくのコメディなので、劇場全体がどっと笑う感触を楽しむべきだった。

前半は、一歩間違えたら命を落とすという状況設定が正直重すぎて、笑い飛ばしきれなかった。
「そんな状況でこそ笑い飛ばせ」という強いメッセージなのかも知れん。

三谷氏の脚本の力が相変わらず圧倒的すぎる。コメディのセンスは本当に天才だと思う。
「一般人には興味ないんで」の流れとか、最高に秀逸。
あんなの、絶対思いつけない。

あと、柳澤愼一に感動した。あの一瞬の手さばきが美しすぎる。
あそこだけCGかと思った。動きにノイズがまったく無い。ぞっとした。

Sun
20
Apr '08

「魔法にかけられて」

先に予告編を見ていたので「ディズニーもついにセルフ・パロディ作品を作ったか」と、僕もわくわくしていた。
王子が歌おうとしたところへ自転車がつっこんでくるシーンなんて最高。
一歩引いた所からミュージカルを見たときの滑稽さ。ファンタジィの馬鹿馬鹿しさ。
そういう、ディズニーが今まで作り上げてきた世界を、思いっきり笑い飛ばす、そういう映画だと、思っていた。
見るまでは。

しかし、違うのだ。
ぜんぜん違うのだ。
世界のディズニーは、そんな安っぽい僕の想像力を遥かに上回った。

ディズニーが過去の作品で表現してきたのは、動物が喋り、魔法が実在する世界。子供に対してはその想像力を刺激し、大人に対してはその子供心を思い出させる。
ディズニーファンが増えてゆく一方で、「でも、所詮作り話よね」という見方をする人々も必然的に生まれてくる。このようなシニカルな意見に対しディズニーは「ただの作り話ではない、あなたのすぐ近くにそれはあるのです」という立場をとってきた。(これは彼らの商業の存続のためでもあり、彼らの本心でもあると思うが。)

そこへ、本作品の登場である。
本作品は、今までディズニーが固持して来た立場を覆し、ファンタジィを「作り話よね」と一蹴したのか?

まったくそんなことは無い。
ミュージカルとファンタジィという「あちら側の世界」から抜け出してきた登場人物(とリス)達は、ニューヨークという現実世界へ降り立つ。そこで起こるべくして起こる様々な事件は確かに滑稽ではあったが、それは「そんな風にうまくいくわけないじゃん」というシニシズムを飛び越え、より挑戦的に「こちら側」の世界をファンタジィで侵食したのである。

予告編でチラ見した「王子が歌おうとしたところへ自転車」も、それより前のシーンで既に散々歌っている為に実際には「ミュージカルへの嘲笑」としては機能せず、単に「王子への嘲笑」に留まっている。

製作の段階において、「歌いだす瞬間に自転車が突っ込んでくるとか面白いよね」とアイデアが出て、そこへ別の強いビジョンを持った監督だかシナリオライタだかが「確かに面白いが、ミュージカルそのものを嘲笑したくはないんだ、わかるかい?」みたいなことになったのでは、などと想像する。

ついでに言うと、このシーンだけを切り取って予告編で見せるというのがまた実に小賢しい。
「ファンタジィなんて別に好きじゃないけど、これなら見てやろう」と思った観衆が居たに違いないのである。
おお、なんとディズニーの偉大なことか。

と、ちょっと適当に思いついたことを内田樹風に書いてみた。ううむ。まだ甘いな。

Sun
24
Feb '08

下北沢「アートくる9」に行った

下北沢に下りたのは実に久しぶりだ。相変わらず変な街。
どういったイベントだかよく調べずに参加した。
知らない人たち演奏や歌のパフォーマンスに参加して、手作りの品々を眺めて、じっくりと自分に耳を澄ます。

僕は元来、芸術に対する感度の高い人間ではない。自分の服を自分でまともにコーディネート出来ないし、色彩のミスマッチにも鈍感である。故に、鑑賞を行う際には一定の手続きを踏む必要がある。まず、脳の処理能力の10%ほどを使って、対象作品の外側にある実世界の映像や騒音をマスクアウトする。次に、もう10%を使って、作品全体を均一に受け入れるためのバランスを取る。音楽なら、特定のパートに耳が偏らないように。絵画なら、一部分や特定の色要素に集中してしまわないように。作品全体をフラットに受け入れ、それで脳内を満たす。そうしておいて、残った80%を“アイドル状態”にしておく(Perfumeとかを指すところのアイドルではないので注意)。
その状態をだいたい一分ほど我慢して維持していると、空っぽにしておいた部分に作品がじわりと流れ込んでくる。これを観察する。

反戦や環境保護を謳う活動組織は数あれど、その手法は実に多種多様だ。
「我慢に基づく環境保護」という思想はもう5年以上前に廃れていて、「楽しくお得にお洒落にエコ」はいまや目新しくない。これは言い換えれば「~しない」から「~しよう」への転換だった。同じパラダイムシフトを反戦で考える。戦争を「しない」ために何を「しよう」なのか。
なんかあると思うんだけど、まだ思いつかない。

Tue
20
Nov '07

デザインフェスタVol.26お気に入りメモ

デザフェスに行ってきた。

生みたて卵屋
「視力検査トランプ」「和風トランプ」を購入。

ササキカオリ
エッシャー風味が素敵。

歯車蝶
こういうのスチームパンクっていうのかな。どうも僕は渦巻きとか歯車には弱いようです。

MADE IN LIFE (公式サイト無し)
題材が良く、出来も良いアクセサリ。