舞台「夜は短し歩けよ乙女」

新大久保の東京グローブ座にて。
劇場へ入った瞬間の感触は、とても良い。
大きな月、薄暗い町並み、遠い喧騒。

春夏秋冬の全4章のうち、舞台化に耐えうるのは3章、学園祭編のみであろうと思われたので、3章のみの上演かもしれない、と踏んでいたのだが、きっちり春から始まった。

春夏はしかし、「やっつけ」の感あり。ストーリーを伝えることに精一杯で、原作にあった醍醐味はそこには無い。舞台化は困難と予想していたにせよ、それを差し引いても「やっつけ」感は残る。

休憩を挟んで、学園祭編。
やはりここからが本番であった。
見たかったものをきっちり見せてくれて、大いに楽しめた。
このシーンで劇中劇を始める「乙女」の豹変振りは、小説では味わえなかったものであった。

そして冬。
まあ、こんなもんかな。

本当は秋をやりたかったけど冬をはずすわけには行かず、となれば春夏もやらざるを得ない、ということだったかもしれない。

役者について。
乙女。可愛い。笑。だがしかし時たまアイドルめいた挙動を示すので残念に思った。徹底した純朴さが求められる。
先輩。いささか力みすぎではないか。内に秘めた熱い思いに反した淡々とした語り口が面白みなのに、それがあまりうまくない。
天狗。でか!と最初思ったが、見慣れるとなかなか良い。
羽貫さん。ばっちし。どんぴしゃ。
李白。面白すぎる。持って行き過ぎ。
委員長。せっかく舞台なら、こういうのを見たいよね。見所。
少年。可愛いんだけど、ちょっと女の子過ぎるなあ。惜しい。

まあそんなところで。

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