スカイ・クロラ
諸般の事情で2度見た。後悔はしていない。
この作品を、押井守作品としてみる客と、森博嗣作品として見る客と、比率はどれくらいなのだろう。
もちろん僕にとっては、森博嗣作品に他ならない。
原作を読んだのは何年前だろうか。
よく覚えていない。図書館で借りて読んだので、手元に本は無い。
企業が戦争を請け負う、という未来。
なんというナンセンス!なのに、ぞっとするリアリティ。
ロジカルで冷たい世界観。
映画の方は、「恋愛映画」というジャンルにカテゴライズされていた。
別に悪くは無い。
とても独特で純粋で美しい恋愛だと思った。
どちらかというと悲劇だけれど、淡々と静かで、深くゆっくりと沈んでゆく。
そうだな、今の僕が、女の子に名前をつける立場だったら、「スイト」って名づけてしまうかもしれない。
くぼーんの場合、読みよりもどういう字をあてるのかの方が気になる( ´-`) スイトっていうか、菊池凛子が(ry
ぁー、オイラももう一度見に行きたいー。
名前とか、懲りすぎると負けますね。
書き忘れたが、原作の笹倉の天才っぷりが大好きだったので、そこが映画版で描かれてなかったのが唯一残念。
ホント、くぼんの一言には毎回感涙するほどな。極めて正論。時には面白みもないほどだけど、いつだってくぼんの解答以上の解答に出会ったことがない。くっそぅ。
「恋愛映画というジャンルに(ry」にも、思うところはあれど反論できなかった。
オイラも笹倉節は大好きだったなぁ。映画見てるときはそこまで重点置いてなかったけど…。
映像化するとどうしても作者の意図とか演出の節々が歪曲されるよな。押井ワールドも大好きだから何とも言えないけれど、確かに残念。
どうでもいいが、飛行機の挙動の描写をイメージできなかった人たちには、とりあえず映画を見るか、あるいはエースコンバットだな。とかね。
「エルロン左、フラップ・ダウン、エレベータ・アップ。左に離脱。」とか、フツーはわからん。
低速から最大加速、LR同時押しでハイGターン、だぜ。みたいな。
わかる人にはわかるんだけどね。活字だけで、あれほどに空を翔る様をまざまざと描く森博嗣。それを理解する予備知識も重要だな。
ジェットエンジンではなく、プロペラでプッシャを描くあたりもまた。逆回転のプロペラエンジンとかないのかなー。とかいろいろ考えたりして。
…でもプロペラが正回転と逆回転2組の3枚羽なんだな。散花。トルクを利用した挙動とか、本当に実現するんだろうか?とかいろいろ。
ぁー、今週末もう一度見てこよう。独り、ガチで。