プロジェクタ・ミステリィ
プロジェクタの電源を落とす際には以下の手順を経る。
1.まず、ランプを消す
2.ファンが回り続け、冷ます
3.十分冷めるとファンが止まる
4.電源を切る
(最近は即断できる機種が出ているらしいが、いまは旧機種の話をしよう。)
動作中のプロジェクタの中で、最も熱いのはフィラメントである。ここにファンを当てて冷やし、温度を一定に保っている。
ここで、上記の行程を無視して電源コードを引っこ抜き、ファンとランプを同時に停止すると、「フィラメントが切れることがある」ということである。温度上昇を抑えていたファンが突然止まってしまうと温度が上限を超えてしまい、その結果切れる、と解釈できる。
ではこのとき、フィラメントは何によって加熱されるのだろうか。
ファンと同時にランプを消灯すれば、フィラメントの温度はその瞬間から下降を始めるはずである。そのフィラメントを加熱出来るのはフィラメント以上の温度を持った何かである。
しかし最初に言ったように、フィラメント以上に過熱している部位があるとは到底考えられないのだ。
まとめるとこういうことだ。
最も熱に弱いのがフィラメント。しかし、最も熱いのもフィラメント。
では何故、消えたランプを冷ます必要があるのか?
これが、プロジェクタ・ミステリィ。
答えは、僕が聞きたい。
ごぶさたしています。
流体力学とASIC設計が専門のHgです。
本文読んで、おおホントだ!と思っていろいろ考えてみたのですが、
もしかして化学反応と熱伝導の問題ではないでしょうか。
P-Offしてフィラメントの発熱は止まるけれど、ランプ内で気化しているタングステンは
発生源のフィラメント本体より熱くなっている可能性があるのでは?
当然のごとく裏づけなしです。
フィラメントは2700度らしい。いくらなんでも超えないだろう。
単に「熱くて切れる」っていうんじゃなくて、ハロゲンサイクルによるタングステン還元に影響があるのかな。
まだわからない。