アーカイブ ‘ 2007年 2月

自在な一輪挿し

twisted rose横浜をゆっくりと見て回ったのは人生で三度目くらいだろうか。Spiral Marketで、変わった一輪挿しを見つけたので即購入。Twistベースというものだが、早速薔薇を飾ってみた。

シンプルな構造だが、アルミをリボンの状態で売っているのは見たことが無いので自作は困難かもしれない。リボンには継ぎ目が見当たらない。太いチューブ状に鋳造してから輪切りにしたのだろう。ささやかだが重要なこだわりと言える。

リボンの部分は自由に形を変えることができる(もう少し柔らかくても良いのだけど)。うまくすれば1輪でも花束でもいけそう。この頃舞台に立たないので花をもらう機会も減ったが、次は野花でも試してみようか。春だしね。

“Songs for a New World” by 劇団光座

僕が一目置いている学生演出家、市川洋二郎氏の新作に、姉がシンセで出演します。
値段の割には良い舞台になると思います。お近くにお住まいの方は是非。

ミュージカル『Songs for a New World』
作詞/作曲:JASON ROBERT BROWN
演出/訳詞:市川 洋二郎

『PARADE』(1999年トニー賞作曲賞受賞)や『THE Last 5 Years』(2002年ドラマ・デスク・アワード作詞・作曲賞受賞)のJASON ROBERT BROWNが鮮烈なブロードウェイ・デビューを果たした作品。
ソンドハイム以来のソングライターと評され、今ブロードウェイで最も注目されている若手作曲家が、人生の様々な岐路に立たされた人間達の心象風景を都会的な音楽で綴るミュージカル・レビュー。

日時:
2007年
3/1(木) 19:00
3/2(金) 13:00★ / 18:00
続きを読む

マリーアントワネット

有楽町マリオンで。
一般国民から隔離された皇族の話、という点で先日見た「太陽」と同類であるが、受けた印象はまるで違った。
「太陽」に描かれていた昭和天皇は、時に気さくに話したり、植物学に没頭したりといった側面を見せながらも、間違いなく超人的であった。凡人には近寄りがたい空気を常にまとい、一挙手一投足に重みを感じる。(まあ、イッセー尾形の演技が超人的だった、と言い換えればそれまでだが。)
一方でマリーアントワネットは“意外と普通の人”である。莫大な財産と冗長な儀式制度に囲まれた中で、ごく人並みにパーティしたり、舞踏会に出かけたり、気が変わって質素に暮らしてみたり。(まあ、キルスティン・ダンストの演技が人なつっこかった、と言い換えればそれまでだが。)
神として扱われた天皇と、人として扱われた王妃の差だろうか。(本物を見たことは無いので意味の無い推論だが。)

花火とか噴水が登場するので「なぜこの時代に?」と感じたが、それは単に僕の知識のレベルに応じてのことだろうと思う。建築の専門家ならもっと建築に突っ込んだだろうし、文化歴史に精通している人間なら服飾の嘘を事細かに見抜くだろう。そういった専門家は時に、「史実に基づいていないから、ほら、違和感がある」と主張する。僕はそうは思わない。史実に基づく、というのは、違和感を感じない組み合わせの1つに過ぎないのであって、唯一解ではない。
例えば「マリーアントワネット」で用いられていた音楽は明らかに歴史を超越していたが、それでも違和感はさほど感じなかった。心地よくフィットしていた。

それってけっこうおもしろいな、と思った次第。
せっかくなので史実も目を通すと良いと思います。

LiveSearchの日本語対応

LiveSearchを導入。
(google ajax searchとどっちにしようか迷ったけどWordPressネイティブでかっこいいので採用)。

以下、日本語に対応させるための変更点。

plugins/livesearch.js 94行目: liveSearchKeyPress()の最後に
else{
liveSearchStart();
}

を追加。(IEだとIME on時にonkeypressイベントが発生しない)

同 163行目:
liveSearchReq.open("GET", livesearch_submit_url + document.forms.searchform.s.value);

liveSearchReq.open("GET", livesearch_submit_url + encodeURIComponent(document.forms.searchform.s.value));
に。

ちなみに、1つ目の変更によって、
themeに放り込むseachform.php 26行目:
<?php echo livesearch_get_option('enable_livesearch') ? 'onkeypress="liveSearchStart()"' : ''; ?>
は必要なくなる。放置しても問題は無い。

いじょ。
コメント入力もajax化した。このblogもようやく今っぽくなってきた。気持ちいい。

無印良品の有言実行

男 「無印ってさ、実はけっこういい値段するのな。」
女 「だってほら、”ずっと良い値”って書いてある。」
Σ(゚∀゚ノ)ノ

本仁田山

ほにたさん。
友人の突然の思いつきに便乗して登山。
1224mと聞いてもいまいちピンとこない。どれくらい寒いのか、雪は積もってるのか、道は凍ってるのか。アイゼンを用意したほうが良いのか。持ってないけど。

8:46新宿発のホリデー快速おくたま5号にゆらゆらゆられ、10:22に奥多摩駅に到着。

今回のメンバは5人。
普段はとてもお洒落にデコラティヴなファッションを着こなすお嬢様方が今日みたいな日はいったいどんな格好でやってくるのかと僕も興味があったが、一人は蛇革のスニーカで登場。
ヤッチャッタヨコレ。
まあ天気はとても良いし、今日に限らず今年は暖冬だし、雪道の無い事を祈るばかり。

アスファルトの道を20分ほど歩いた後、山道に入る。
とても初心者用とは思えない急斜面が突然始まった。

30分ほど急斜面を登ったところで、メンバは既に疲れを見せている。
地図を見ると、ルート全体の中で半分から2/3にかけてのあたりに「急坂」と書かれている部分がある。
なるほど、急坂だ。しかし、これがその急坂なら、もう半分登ったってこと?

我々の他に登山者は皆無だった。
山道も、道があるような無いような感じで、途中何度も不安に駆られた。
1時間ほど登ると案内板を発見、胸をなでおろす。同時に、頂上はまだまだ先だという事を知る。

今までも申し分ない急坂と思っていたところに、明らかに段違いの急坂が現れた。ロッククライミングほどではないものの、両手を使わずには登れないほどだ。これが急坂か。ということは、やっと半分ってことか。。。


13:40に登頂。
ゆっくりだったがメンバ全員よく頑張ったと思う。
山の南側からずっと登ってきて、頂上で初めて、山の北側の斜面が視界に入る。
北側は一面の雪。真っ白な粉雪。これはちょっとした感動だった。
ここまでで、すれ違ったのは4人。

昼食。ご丁寧にだし巻き卵とかタコウィンナーとか。まったくもって登山らしくない。
ちなみに僕の用意はレーズンパン、干しあんず、干しいちじく、煎り大豆(節分だからね!)、干し芋。
どうだ登山家っぽいだろう。

14:50下山開始。
雪のせいで、進むべき道が本気で分からなくなった。
日陰なので方角もわからず、地図を見ても現在地もわからず。
道を間違えたら、気づくまで1時間はかかるだろう。それが山道というもの。往復2時間のロス。
下山前に日が落ちることになる。僕以外は誰も懐中電灯を持ってない。夜の寒さに耐えられる装備も無い。「遭難」の2文字が急に現実味を帯びてきた。絶対に間違えるわけにいかない状況だった。
「冬の登山は、夏のうちに一度登ったことのあるコースに限る」と言われている意味がこの時やっと分かった。
1つ道を間違うことが命に関わる。

運の良いことに、少し進んでみると雪の中に踏み固められた道をすぐに発見できた。

お嬢様だっこ16:40公道に出る。
どこかでコースを外れたようだ。これも嬉しい誤算だった。公道に出ていれば、日没後も比較的安全である。
いざとなったらヒッチハイクも出来る。駅まではまだ距離があるが、皆アスファルトを踏んで喜んだ。

17:38鳩ノ巣駅に到着。
日没とほぼ同時だった。
無事でよかった。やれやれ。

return top