アーカイブ ‘ 2007年 1月

パプリカ

東京ゴッドファーザーズ」が大好きな僕が、マッドハウスと今敏監督の新作と聞いて見ないはずが無いので見てきた。

相変わらずオープニングがしびれるほどカッコよかった。
スピーディな進行と奇想天外な転換はおそらく今敏監督の得意とするところで、本作品でも如何なく発揮されていた。シナリオが後半でパズルのように小気味良くはまってゆく様は東京ゴッドファーザーズに通じるものを感じたが、これは筒井康隆のシナリオだろうか。原作を読まなければならない。

ラストの対決はレイブラッドベリの短編(タイトル忘れた。「郵便屋」が出てくるやつ)を彷彿とさせた。筒井康隆がレイブラッドベリを読んでないはずは多分ないので、まあ、わかっててやったんだろうと思う。

15(月)≠ハッピーマンデー

会社で指摘されてはじめて気づいた。

もともと15日に成人の日があって、それがハッピーマンデー法によって月曜日に移動した。
普通に考えたら、15日が月曜のときは当然その日が祝日になるべきである。

「15日を含む週の月曜日が休み」というルールなら直感的だし、実際僕もそうだと思っていた。
ところが、wikipedia ハッピーマンデー制度によれば、2000年以降の成人の日は「第二月曜日」となっている。

「15日を含む週の月曜日」と、「第二月曜日」は一致しない。どちらが優れたルールかと考えると、計算機システムの立場に立てば後者である。人間の立場に立つと前者のように思えるが、もともとは15日が祝日だった、という旧制度の記憶がこの世から薄れるころには、やはり後者かもしれない。

そんなわけで、第ナンタラ何曜日という決め方になった。

最後の疑問は、なぜ第3でなく第2なのか、という点である。
ちなみに、第二月曜日になれる可能性があるのは8日から14日、第三月曜日になれる可能性があるのは15日から21日である。第三月曜日とは、言い換えれば、「15日以降の最初の月曜日」となる。
別にそれでも、まったく問題なかったはずなのだが。

正月休みを明けて、さあ出社したらすぐまた三連休、という状況は、出鼻をくじかれるようにすら感じる。そこに有給を当て込む社員も少なくないだろう。3割とか4割の社員がお休みしている環境で100%の仕事をする社員は多くないだろう。
結局、そこに挟まれた数日間はなにやら準備運動のようになる。

といって第三月曜日を休みにしたら、準備運動期間が伸びるだけだったりしてね。

新春かくし芸2007

ビリヤード図解ビリヤードとかボーリングとか、あそこまでくるといくらなんでも確率要素が大きすぎる。ノーカットで3回連続成功させてくれれば見てるほうも納得するだろう。もちろんそれによって技の難易度は落ちるだろうが、編集でつぎはぎにされると、どうも盛り上がらない。
何テイク目で成功したのか、正直に表示したらどうだろうか。努力を称えるのが番組趣旨なら、3ケタとかでもそれはそれで拍手だし、1桁ならもちろんそれはそれで拍手。

ちなみに、真面目に物理を勉強した人か多少ビリヤードをかじった事のある人なら、ボールとボール(もしくはボールとピン)を接触させておくことによって、その前段階のコントロールは関係無くなる事を知っている。図で、ボールAがどんな角度でボールBにぶつかっても、ピンが飛んでゆく方向には関係が無い。(パワーの問題は大いにある。)

難易度を上げたように見せて、実はより簡単にする。決してインチキだと言うつもりは無い。エンターテイメントを考える人間にとっては常識である。

そんな中で、中国獅子はマジですごかった。なんだあれ。普通に運動神経がめちゃめちゃいいのだろうか。二人分の慣性力によって空中の安定度が増すのだろうかとか考えたが、謎である。
あと、北野武のタップダンスは普通にうまかった。座頭市でもふんだんにタップを取り入れていたし、もともとタップが好きな方なのだろう。

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