恥ずかしながら、SAMとは何ぞやというところからそもそもよくわかっていなかった僕である。
今回、諸事情あってスタッフとして参加。晃太郎氏が全体を取り仕切っているということで、右も左も分からなくても顔パスで採用された。バンザイ。
朝8時に京王プラザホテル八王子に着。会場はそこの4F,5Fで、観客が1日でざっくり600人くらい?出演者サイドがプロ・コンテスタント合わせて50人前後、スタッフが全部で20人程度、という規模。
飛び入りスタッフだったので大した仕事は任されず、客同然に手品を鑑賞したりして。バンザイ。
幸条スガヤ氏のアクトを生で見られたのは嬉しかった。芸が細かい。作りこみが素晴らしい。
能勢裕里江嬢の舞台も久しぶりだった。これも素晴らしい。シンプルで完璧。ため息が出る。ファンクラブあったら入ります。本気本気。
西日本の若手諸氏と交流が持てたのも収穫だ。荒削り感は否めないが、ニュージェネレーションなセンスが見えてとても良い。
加えて、都々氏、二川氏、テンドー氏等々、若き日にお世話になった面々に久しぶりにご挨拶出来た。
みな一様に「痩せたね」という。頬がこけたのですな。食事の量はまだしも、回数がいささか減った。困ったことだ。チーズとかでカロリーを稼がないと。
DC.ビーナスについて。
ダンスがめちゃめちゃうまいというほどでもなかったのはいささか残念だが、主役の2人がきちんと手品を練習していて、現象が成立している。ミスしない。素晴らしい。加えて、曲の使い方、間の持たせ方なんかは見事なもので、ショーとしての完成度はとても高い。例えば途中、CHICAGOから1曲使われている。セリフが乗ったりメロディが途絶えたりと動きの多い曲だが、それを生かして振り付けと現象が組み立てられている。こういう姿勢に好感が持てる。
やたらと曲を切り貼りするのってどうなの?と常々思っている僕である。作曲した人は、構成にも当然こだわりを持っているはずだ。たいていの場合、高々マジシャンの稚拙なセンスで再編成するより、原曲の構成はずっと美しい。せっかくなら、その美しさにあやかれば?と思う。