アーカイブ ‘ 2006年 8月

数学者カコイイ

グリゴリー・ペレルマン – Wikipedia より。

2006年度、ポアンカレ予想解決の貢献により数学界のノーベル賞であるフィールズ賞を受賞したが、「自分の証明が正しければ賞は必要ない」として受賞辞退した。アメリカの雑誌の取材に対して「有名になると何も言えなくなってしまう」とも答えている。なお、フィールズ賞の辞退は彼が初めてである。また、これ以前にも昇進や欧州の若手数学者に贈られる賞などを辞退したりしている。その他100万ドルに全く興味を示さなかったり、自分の論文をあまり公表したがらない。

現在は故郷で母親とわずかな貯金と母親の年金で細々と生活しているらしく消息は不明だがひそかに新しい研究をしてるとも言われている。以上のように、ほとんど人前に姿を見せないなど、一風変わった人物である。

(自分もこうなりたいとか、身近にいてほしいとかはちっとも思わないが)もうね、とにかくね、なんなのさそのカコイイ人生は。今風に言うと「萌えキャラ」ですかね。違う?いや、僕にとってはそうなのです。間違いない。

超一流のウェイター

ヨーロッパの銀座通りに面したカフェに、超一流のウェイターがいて、客からのチップだけで家族を養うほどの収入を得ているらしい。

どこかで耳にしたそんな噂(真偽は検証していない)を思い出しつつ、そんな世界一のウェイターは、いったいどんな能力をもってして世界一なのか、などとおぼろげに思考をめぐらせつつ、今日はずいぶんと長い時間をカフェで過ごした。

赤坂の高級バーで、何度か奇術師をやらせていただいたことがある。高級店だけあって、店のスタッフの接客品質の高さには身震いするほどだった。ある客が、胸ポケットからタバコを一本とりだす。客がその動作を終えるより早く、店員は極めて洗練された動きでライターを取り出し、火をつけて待っている。はんなりはんなりと客の会話の相手をしているように見せて、視界の隅々まで神経を張り巡らせ、客の行動の予兆をキャッチし、予測される未来に備える。

一流とは、かくも美しい。

マジメな話はさておき。カフェで何をしていたかというと、ウェイターしてました。一度やってみたかったんだもんね。いひ。

宇宙のうた

ざわざわ クォーク さらさら レプトン
つなぎとめてる グルーオン
机も鉄も雲みたい
ふわふわ透ける ファンクション

光の二乗の傾きで
滑り落ちてく時間軸
前も後ろもなくなって
過去も未来もスターボウ

僕のメガネは直行変換
君の姿もスペクトル
共鳴止まぬニューラルネット
君の声さえエントロピィ

いつの日か君も素粒子の夢を見て
目が覚めると
窓から入る木漏れ日が
ころころ転がって見えるかもね。

小さな店員

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某所のモスバーガーで。20時のこと。
注文したオニオンポテトをトレイに載せて2Fの僕の席まで持ってきたのは、小学4年生くらいの少女だった。
「お待たせいたしました。ごゆっくりどうぞ。」
一瞬わけがわからなかった。森博嗣のワンシーンが頭をよぎった。
僕は、精一杯丁寧に声色を整え、「ありがとう。」と答えた。

数分の後、今度は水差しを持って再び現れた。
「こちらお下げしてよろしいでしょうか?」
僕は再び、「ありがとう」と言った。「お水も頂きます」僕も自然と丁寧語を話す。

さらに数分の後。
ちょうど僕の席の後ろにトレイの返却口があって、その、高さ160cmほどの木製の棚の最上部に、布巾があった。
少女はそれを取ろうとして、うっかり物音を立ててしまったようだった。
「どうもお騒がせいたしました。」
非の打ち所のない応対だった。なんというファンタジーだ。
僕は立ち上がり、布巾を取って少女に渡した。
「どうもありがとうございます。」
大きくて自然な笑顔で少女はそう答えた。

行き過ぎたことかと躊躇しつつ、僕は好奇心に負けて少女に質問した。
「何曜日にお勤めなのですか?」
すると少女は、困ったような苦笑いを3秒ほど僕に見せた後、「秘密です。」と答えた。

ヤラレタ。

萌えている場合ではない。完璧すぎて恐れ入った。

実話ですよ。念のため。

変な楽器

Musical Instruments Gallery
Circular Harpカコイイ。Ring Fluteもカコイイ。
Double Violinは馬鹿。
Pikassoはもっと馬鹿。
Cymbalomはバルログ。

SAMジャパン大会

恥ずかしながら、SAMとは何ぞやというところからそもそもよくわかっていなかった僕である。
今回、諸事情あってスタッフとして参加。晃太郎氏が全体を取り仕切っているということで、右も左も分からなくても顔パスで採用された。バンザイ。

朝8時に京王プラザホテル八王子に着。会場はそこの4F,5Fで、観客が1日でざっくり600人くらい?出演者サイドがプロ・コンテスタント合わせて50人前後、スタッフが全部で20人程度、という規模。

飛び入りスタッフだったので大した仕事は任されず、客同然に手品を鑑賞したりして。バンザイ。
幸条スガヤ氏のアクトを生で見られたのは嬉しかった。芸が細かい。作りこみが素晴らしい。
能勢裕里江嬢の舞台も久しぶりだった。これも素晴らしい。シンプルで完璧。ため息が出る。ファンクラブあったら入ります。本気本気。
西日本の若手諸氏と交流が持てたのも収穫だ。荒削り感は否めないが、ニュージェネレーションなセンスが見えてとても良い。

加えて、都々氏、二川氏、テンドー氏等々、若き日にお世話になった面々に久しぶりにご挨拶出来た。
みな一様に「痩せたね」という。頬がこけたのですな。食事の量はまだしも、回数がいささか減った。困ったことだ。チーズとかでカロリーを稼がないと。

DC.ビーナスについて。
ダンスがめちゃめちゃうまいというほどでもなかったのはいささか残念だが、主役の2人がきちんと手品を練習していて、現象が成立している。ミスしない。素晴らしい。加えて、曲の使い方、間の持たせ方なんかは見事なもので、ショーとしての完成度はとても高い。例えば途中、CHICAGOから1曲使われている。セリフが乗ったりメロディが途絶えたりと動きの多い曲だが、それを生かして振り付けと現象が組み立てられている。こういう姿勢に好感が持てる。
やたらと曲を切り貼りするのってどうなの?と常々思っている僕である。作曲した人は、構成にも当然こだわりを持っているはずだ。たいていの場合、高々マジシャンの稚拙なセンスで再編成するより、原曲の構成はずっと美しい。せっかくなら、その美しさにあやかれば?と思う。

バナナシェイク

1.バナナは6mmくらいの輪切りにして凍らせておく。間違っても丸のまま凍らせない。
2.ミキサはあらかじめ購入しておく。僕はMUJIの愛用。
3.牛乳も買っておく。間違っても凍らせない。
4.ミキサの容器に凍ったバナナを入れる。体積で40%強くらい。
5.同量の牛乳を入れる。
6.間違っても砂糖とか入れない。くれぐれも入れない。
7.ミキサでぶん回す。ぶーん。
8.適度な粘性で仕上がると、容器の底を叩いたときにぼよん、ぼよん、と低い音がして楽しい。

このところ毎朝飲んでいる。起きてまずこれを作って飲む。
「同じものを毎日食べると飽きる」という感覚がまったく分かりません。
美味しいものは美味しいでしょう。

RSSリーダの未読が1000を超えてしまった。mixiもほとんど読んでません。
元気です。
髪をけっこう切った。

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