破裂音

午後、手品サークルの集いへ出かける。なんとなく中途半端な機嫌を維持しつつ、夕刻に解散。
粘性のある時間の中で、S氏に求められるままに彼の新作の推敲になんとなく付き合い、その間に他のメンバーは次々にそそくさと帰ってしまい、さてさて宙ぶらりんな17時ごろのこと。
Wから電話。今、卒業発表会の練習をしているから見に来て欲しい、とか。綿毛の着陸に似た静かな安堵を感じつつ、依然粘性の残る時間を背に受けながらプレハブの離れへ。朝から続く中途半端な機嫌に相応しい力加減でドアを開けた。

ぱーーんっ!!

高圧で流れ込んでくる感覚情報に一瞬遅れて急速に回転数を上げた脳が解析を急ぐ。クラッカの火薬の香り、机の上のスナックと紙皿、ついさっき帰っていったはずの面々、壁に貼られた「就職祝」の活字。
「ちっっっきしょーーーーーーーぅ!」
すっかり嵌められたのだ。そう、僕の人生で初めての、サプライズパーティという体験だった。
その後も凝った企画が目白押しで、幸せをかみ締めること数時間。

それにしてもずいぶん前から計画が進行していたらしいのに全然気づかなかった。あーくやしい。いつか倍返ししてやる、コンチクショウ!

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