ワークショップってなにやるの?って聞かれることがしばしばあるので、少し書くことにする。
3月から通い始めたのが「ベーシッククラス」で、週1回ペースで計8回。で、いま通っているのは6月末から始まった「インターメディエートクラス」、同じく週1回の計8回である。
始めの20分ほどはウォーミングアップ。ストレッチを始め、一風変わった体操をして体を温めた後、円になって連想ゲーム、ポーズ回しなどといった簡単なゲームで頭を活性化させる。頭の活性化なんていっても、ピンと来ないかもしれない。インプロにおいては、いかにして「最初に思いついたアイデア」を拾い上げるか、というのが重要になってくるのであるが、これはちょうど、球技で速いボールに反応するときのような集中力と瞬発力が必要なのだ。そのコツというか勘を思い出すために、連想ゲームは有効だ。
その後、メインのレッスンに入るのであるが、基本的にはゲーム形式で行われる。ある程度の決められたルールの中で、短いものでは30秒、長いものでは10分ほどのシーンを作ってゆく。今日やったもののなかから、いくつか紹介しよう。
「インタビューア&エキスパート」:2人でおしゃべりをするだけのゲーム。一方は何かの専門家、もしくは達人。これは、「どんな病気も一瞬で治せる人」のような題目を講師から与えられる。もう一人はインタビューアとなってエキスパートから情報を聞きだすのであるが、その際、質問は避け、「昨年は1日に100人、合計3万人以上の患者さんを一人で治療してしまったそうですね!」というように同意を得る形にする、というのがポイント。
「彫刻」:4人のプレイヤーに別の4人がスタートのポーズを形作り、そこからシーンがスタート。与えられたポーズをできるだけ生かすようにしながら、各自適当なタイミングでシーンに入ってゆく。
「ノークエスチョン」:4,5人のプレイヤーで、自由にシーンを作って行くが、一切の質問は禁止。つまり、「それは何?」と聞くより、「それは、僕の大切にしていた万年筆じゃないか!」とか、「どこに行こうか?」と聞くより、「公園に行こうよ」と提案する、といった風に、自ら積極的にシーンを作っていくためのトレーニングである。
即興ワークショップとはいっても、ワークショップ自体は案外合理的に計画されていたりする。なんて、講師のナオミさんに言ったら「ううん、ぜんぜんテキトウ。」とか言われたりして。