自己分析
僕は負のフィードバックに弱い。バネ定数が足りないのかな。恒常的に働く正方向の内力が、少しずつは元の位置に戻してくれるのだろうけれど。少し時間がかかる。本番が近いのに。
いやいや、時間などかかるはずがないのだ。思考は無限に加速する。
僕は負のフィードバックに弱い。バネ定数が足りないのかな。恒常的に働く正方向の内力が、少しずつは元の位置に戻してくれるのだろうけれど。少し時間がかかる。本番が近いのに。
いやいや、時間などかかるはずがないのだ。思考は無限に加速する。
僕がもっとも好んでいる缶飲料 Minute Maid Fruity Vegetable のラベルデザインが変わった。とのことだが、僕は騙されない。確かに、味も変わっている。前よりもニンジンが強くなった。キャロットジュースに近い味だ。
なんだか前のほうがよいような気がするが、たんなる懐古か?
朝、朝刊をネットでダウンロードして、携帯端末にコピー。電車の中で、ミュージックを聞きながらそれを読む。そんな日課が、最近始まった。これで多少は世間知らずが解消されるか。
この日、どういうわけか僕等は電車の中で延々と、とある力学的問題について考えつづけていた。簡単に言うと、粘着質のタイヤの挙動について、である。彼と上野で別れてから電車の中では読書をしていたが、電車が目的地に到着すると僕は再びその問いを考え始めた。
街灯はあるものの、地面は良く見えなかった。本当に、粘着質のタイヤはその半径以上の段差をスムーズに乗り越えることができるのか。粘着質というのは、なんなのか。下り坂で少し速度が出ていた。速度が充分にあれば、段差にぶつかったエネルギーは上向きの力を生み出す。問題はそのあと、前へ進む力がどこから生まれるのか、ということだ。
突然、足が前方への移動をやめた。体の重心は前方へ動きつづける。そうか、タイヤの場合も接地面と重心との間に距離がある。足が静止して重心は移動しつづける、つまり、前に倒れる。とすると、摩擦力はタイヤを地面に押し付ける力になるのではなかろうか。リュックを背負っていたせいか、体をうまく回転させることが出来なかった。目の前に地面があった。手を地面についたが、その回転モーメントを相殺しきるには腕力が足らず、おでこが地面に接触した。前方への慣性力はまだ残っていたが、広い接地面積のお陰で、数センチで静止した。
左手と右のひじ、そしておでこの三箇所に擦り傷。しかもおでこはタンコブになった。左手はかなりの衝撃をまともに受けたらしく、何かを握ろうとすると痛む。
タイヤは、危険だ。
演劇の世界では有名な劇団である。じゃあとりあえず見ておこうか、と。いうわけで。
舞台美術!影まで計算し尽くされた照明。同じ舞台が、同じドアやガラスの窓が、劇の中で様々な場面を表現する。最小の机やイスの配置換えと照明効果の使い分けで、場面はスピーディーにめまぐるしく切り替わる。これが、舞台か。。。
即興ばかり見ていたせいか、こんな風に緻密に作りこまれた劇はとても新鮮に感じられた。どちらもそれぞれ、面白い。