アーカイブ ‘ 2002年 3月

人形展

人形屋佐吉さんの人形展というのを見てきた。新御徒町から徒歩1分。地下駐車場を改造した空間に、日本人形を中心とした人形達がろうそくに照らされている。

おととい、ロボット展覧会を見たばかりである。

ロボットを、ヒトに近づける。動きを近づける。反応を近づける。感情を持たせ、心を感じさせる。まだまだ、遠く及ばないけれど。

人形を、ヒトに近づける。形を。表情を。人形は、動かないのに、動きを表現できる。目が合う。感情が伝わってくる。人形は、実物を越えた。

あの人形が、あのロボットのように動いたら?それはひょっとして怖くないか?なにが怖いのか。

考えることが急に増えた。

穴あき貝

親戚の家で、北海道の利尻海岸で拾ったという 穴あき貝 を見せてもらった。「何で穴があいてるの?」「鳥がつついて中身を食べるんだって。」うそだ。穴が綺麗過ぎる。くちばしがドリルのように回転するとでも言うのか。そんな工具みたいな鳥がいてたまるか。

帰ってからネットで検索をかけた。どうも、ツメタガイという巻貝が酸で穴をあける、というのが正解っぽい。面白いのは、ヒトデが穴をあけた、と解説するページが同じくらいの数存在することだ。ヒトデが貝を食べるのは事実だが、僕の調べた範囲では、貝殻に穴をあけて、という記述はない。こっちはデマだ。

ドリル鳥説は一件も見つからなかった。面白いので本気で展開してみようか、などと思ってみたり。

ROBODEX

たまたま招待券が手に入ったうえに、たまたま時間が空いていたので(なんという幸運。)行ってきた。

地雷探索ロボットが3種も展示されていた。なんともタイムリーな感じ。特に、たまたま先週友達から聞いた千葉大野波研のロボットにいきなり出会えたのは驚くべきラッキー。

感情を持っただの、個性を持っただのというおもちゃ系ロボットが種類も豊富に出揃っているが、ああいうので遊ぶ子供たちが「感情とは何か」「心とは何か」という哲学的な問いを考えるきっかけになるのならよい投資かもしれない。

ロボットに心をもたせることが出来るのか。感情をもたせることが出来るのか。皆さんは考えたことがありますか?僕は自分なりの答えを持っています。

サックスやフルートを演奏するロボットというのはもはや魅力を感じない。どれだけ難しいかわからないわけではないが、とかくテーマがつまらない。

ロボットをヒト型にしたがるのは日本固有の現象らしい、と以前に聞いたことがある。アトム、鉄人28号、ガンダム。欧米では、ヒト型ロボットは反乱することになっている。電気ポットや洗濯機といった既存のものに知能を載せていくのが欧米的アプローチで、欧米的未来像。らしい。

ロボットというテーマで小学生から募集したイラストの展示があった。こういう企画は大好き。子供の発想というのは実に突飛で、今回もユニークな発想の数々に出会うことが出来た。

盲目の数学者

ちょっといい話だったので、リンク。
球を裏返す

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