アーカイブ ‘ 2001年 11月

再インストール

昨日から愛機Mickenが再起不能になり、OSを再インストール。丸1日かけてなんとか元に戻った。つまり、再起不能ではなかった。というのはさておき。

Mickenは僕の主力マシンではあるが、CD-ROMドライブもFDDも購入していない。普段は家庭内LANがあるのでそれで十分なのである。しかし、こういうときは困る。結局、筐体を開いてHDDを取り出し、デスクトップマシンに接続してインストールを途中まで行い、元に戻してから仕上げる、ところがなぜか途中でブルースクリーンに襲われて始めっからやり直すこと7,8回。無駄にWin2000のメンテナンスのスキルが上がった。全自動複数台同時ネットワークインストールなんていうのも一度やってみたい、と一瞬思ったが、一瞬だった。

この1週間でBadtrans.Bのウィルスメールを8通受け取った。対策済みなので感染はしない。従来であればウィルスにかかるような人間は不注意で間抜けでずぼらなダメ人間のレッテルを貼るところだが、Nimda系に関しては割と寛容な最近の僕である。

芝居:「悔しい女」

事の起こりは3限。毎週さまざまな世界の専門家を招いての輪講の授業である。今日の講師は劇団青年座のプロデューサの森正敏さんだった。宣伝をしていった。しかも、5000のところを3000に負けてくれるというので、どうせ良し悪しがわかるほど芝居通じゃないし、とりあえず数を見ておこう、なんてつもりで見に行った。

極めて端的に言うと、性格に問題のある女性の話であった。疑い深くて、しつこい。でも、決して悪気はない。ちょっと探せば近くにいそうな、ほんの些細な問題なのだが、これが如何なく発揮されてどんどん人間関係を破壊してゆく。あまりに絶妙なので、笑える。喫茶のマスターがまた絶妙に話を盛り上げ損ねるのも笑える。そんな、うまくいかない人たちばかりのお話。舞台の上だから安心してみんな笑っている。舞台じゃなかったら、誰も笑えないだろう。

表面上は。

李歐

高村 薫 読了。幼少から青年を経て大人になってゆく過程で、めまぐるしく変化するものと、30年の時を超えても変化しないもの。いい話だった。少ししたら、また読み返したいな、と思う。

すいか

JRが駅ですいかの販売を開始した。季節外れこの上ない。温室栽培だろうか。

面白いのは、このすいかで切符の代わりに自動改札を通過できるのである。以前、目白にある切手博物館で「切手で入場できます」というのには感心したが、今回は、脈絡のなさに驚愕の思いがした。

さらに面白いのは、このすいか、空っぽになっても駅で「チャージ」出来るのである。これだけ聞くとなにやら水っぽいようなイメージだが、そうでもない。バイオテクノロージもここまで来たか、と、感慨もひとしお。

あー、冗談書くの飽きたのでやめます。なぜか文法まで不安定になって嘘っぽさ倍増。

スティーブン・ホーキング

彼は、電動車椅子で移動する。声も出ない。彼の教え子が作ったというホーキング専用のシステムで、電子合成音で英語を話す。車椅子にはディスプレイが備え付けてあり、ここで文章を作っているらしい。すらすらとは言葉が出ない。1つの文章はまとまって話すが、次の文章が始まるまで、だいたい話す量と同じくらいの時間が必要なようだ。

さて、興味深いのは、そんな彼が、スタンドマイクを使って講演をした、ということである。合成音であるから、出力端子でも付けておけばよいのに、わざわざ一度スピーカーから発声して、それをマイクで拾う。そういえば、どうせディスプレイとコンピュータが備え付けてあるのなら当然巨大なハードディスクでも積んでいろんなデータにいつでもアクセスできるようにするかと思いきや、そんなこともないようだ。そもそも、合成音で、一方通行の講演だったら、事前に録音しておいたってわからないではないか。録音とまで行かなくても、読み上げる文章は事前に準備しておいて、あとはポンポンと画面をクリックする(比喩である)だけ、とか、そういう風にすることは決して技術的に難しいわけではないはずである。僕だったら100GBのハードディスク2台をRAID5でつないでAirH”2枚挿しのほかにWi-FiにもBluetoothにも対応して半径10m以内のプリンタから難解な文章を出力しつつonline-chatで大議論を交わしつつ背中にデジカメつけて360度の視界を確保したうえでGPSのオートドライブで紅葉を楽しむ、などと想像が膨らむところだが。

それをしない、というところに、彼の哲学を感じる。

何たる不覚

まず、昨晩。2回目のバレエ教室へ向かう途中で、小さな人だかりを発見。なんだろう、とわずかに近づいたが、人垣の隙間から電動車椅子が動くのが見え、いまさら珍しくもない、と思い、素通り。

そして、今日。キャンパス内の講堂の前に立て看板。

「スティーブン・ホーキング特別講演会」(ホーキングを知らない?今すぐ調べましょう

なるほど、人垣も出来るわけである。しかし、実に惜しいことをした。

本:心は量子で語れるか

久しぶりに難しい本を読んだ。後半、理解できず。知らない単語が並んでいたりするわけではないのだが。

映画:インサイダー

なるほど、ジャーナリストに憧れる気持ちがわかる。かっこいい。FBIってあんなに悪者なの?

映画:Swordfish

メカジキ。というのはさておき。売り文句が、「マトリックスを超えた!」だそうである。

何が?タイトルの文字数とか?

ミスディレクションなんて単語がちらほら出てきたが、(最近世界的に流行しているのか?)どうも、悪い例と言いたくなるような使い方であった。観客を欺くためのストーリー。映画の中で、何の意味ももっていない。

「秋山仁の遊びから作る数学」

読了。授業に出る暇があったら勉強しろ、などと書いてある。ついさっき授業を受けていた教授もおんなじこと言っていたなぁ。

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